kako diary(2006-02-16)

2006年02月16日（木）

● [健康] 久しぶりの口腔外科

歯茎の腫れがひどく、痛みもひどいので、午前休してかかりつけの口腔外科へ行く。
予約なしで行ったので、先生の都合で名前を呼ばれるらしい。
久しぶりだったので、問診表を記載する。前回最後の診察はなんと2005年2月17日だったらしい。そうか、ちょうど一年ぶりですか。
担当の先生が異動してしまったので、新しい先生が診てくれた。
「ひどいですね・・・」と一言。
「僕も時間あるし、良かったら奥歯抜いちゃますか」と先生。
え”？先生曰く、この奥歯を温存しておいてもちっともいいことない。奥歯と歯茎の間に歯周ポケットがあり、そこから菌が入ってしまって、歯茎が腫れるとのこと。この奥歯を抜いてしまえばその歯周ポケットもなくなるので、楽になりますよ・・・ってことらしい。
楽になるならと思いつつも、まさか入れ歯じゃないよね？と確認すると、必要ないでしょうとのこと。
じゃ、お願いしますと私。
「抜歯後、菌を取り除くので歯茎をいじります。たぶん歯を抜くよりもその歯茎を治療したことでの痛みがひどくなるでしょう」と先生。
前回（約一年前）の切開もきつかったけど、今回もまたですか・・・って思いつつも、この腫れがひくならしょうがないと思い、お願いする。
麻酔を打ち（相変わらずこれが痛い）、治療開始。痛みもなく無事終了。が、ちょっと舌が痺れている。
先生に質問すると、舌の近くの神経を触ったので、痺れているとのこと。徐々に治るので心配ないですと言ってくれた。
抜歯後、歯茎を縫うのではなく、そのままかさぶたにするため、ガーゼをかみ続けてくださいとのこと。
これが結構大変だった。30分したらもらったガーゼを交換するのだが、口の中が血とよだれでひどいことに。
30分後まだ薬局で薬を待っていたが、洗面所へ行き、もらったガーゼと交換。
しかし、この血だらけのガーゼをその辺に捨てることもできないので、女子トイレの汚物入れに入れさせてもらった。
ガーゼをかみ締めながら、仕事をどうしようか考える。
頬も腫れてるし、あと1回はガーゼを交換しなきゃいけないしで、これから麻酔も切れたら痛みもあるしでやはり無理かな・・・
今日は休暇にしようと心に決め、ガーゼを噛み締めながら電話する。

薬を受け取り、まだ痛みもなかったので、電車で帰ることに。
この病院は私が生まれた病院だし、母方祖父母が最期を迎えたのもこの病院。父母もこの病院に通ってるしで馴染みがある。
そして決まって病院の帰りはタクシーで帰ってくるのが我が家のルールみたいな感じだった。
なんとなくそれが贅沢に思い、電車で帰ることにした私。
が、それはあまりよい選択ではなかったらしい・・・
歩いて駅に向かい、駅に着くくらいに麻酔が切れてきた。そしてジワジワと痛みが増してくる。
どうにか自宅まで我慢できればいいがと思うが、あまりの痛さに、ホームでもらった薬を持っていたミネラルウォーターで流し込む。
それもガーゼを噛み締めたまま。
きっと私の姿を見ていた人は中毒患者のようだとおもったかも。かなり焦って薬を飲んでました。
どうにかこうにか地元の駅に到着して、とりあえず、うどんと、やんでいる時のお決まりのアイスクリームを購入する。
平日昼間の阪急は魅力的なので、痛みを我慢しながら肉売り場へ。いつも売り切れで購入できない合挽き肉を購入して帰宅・・・
あまりの痛さにソファに倒れこむ私。

● [映画] 静かな生活

痛みも和らいできたので、WOWOWで「静かな生活」をやっていたので、なんとなく見始める。
渡部篤朗の演技で話題になったこの映画。
大江健三郎の同名小説を伊丹十三が映画化。
確か伊丹十三の妹さんが、大江健三郎さんの奥さんだったのかな・・・そういう関係があって、この映画化がされたと記憶しているけど。
この映画ができた頃に、ＮＨＫで大江光さんのドキュメンタリーを放送していたのを見た記憶がある。
絶対音感を持つ彼はものすごい才能があり、優しい曲を作る。
健常者だとか障害者だとか、そういうこと以前に、人間が何を大切にすべきか、この映画では説いているような気がした。
この映画を鑑賞できたことは休んだ価値あり。ジワジワと感動。

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